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第四百五十章 四界戦闘域(しかいせんとういき)――第四の世界が少女たちを敵として認識し、世界そのものが戦闘を開始する章――

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第四の世界に引きずり込まれた瞬間、 少女はまず「落下」を感じた。

だが落下は一度きりではなかった。 落下は連続した。 落下は反復した。 落下は方向を変えた。

上へ落ち、 下へ落ち、 横へ落ち、 前へ落ち、 後ろへ落ち、 そして「内側」へ落ちた。

落下のたびに、 世界の形が変わった。

床が空になり、 空が地平になり、 地平が壁になり、 壁が少女の胸の奥になった。

少女は叫んだ。 声は落下の方向を変えた。 声が空間を殴りつけ、 空間が反撃した。

空間が反撃した。

少女の足元が突然「拳」になり、 少女の身体を殴り上げた。

少女は宙へ跳ね上がった。 跳ね上がった瞬間、 空が「刃」へ変わり、 少女の肩を切り裂こうとした。

少女は反射的に身を捻った。 捻った身体が空間の形を変え、 刃は霧へ変わり、 霧は少女の背中を押し戻した。

世界が攻撃してくる。 世界が反応してくる。 世界が少女の動きを読み、 少女の動きに合わせて形を変え、 少女を試し、 少女を拒み、 少女を殺そうとする。

少女は息を吸った。 吸った瞬間、 空気が「槍」になった。

槍が少女の胸へ向かって伸びた。 少女は腕を振り払った。 振り払った腕が空気の形を変え、 槍は粉々に砕け、 砕けた破片が少女の周囲を回転した。

破片は少女の動きを読み、 少女の背後へ回り込み、 少女の首へ向かって収束した。

少女は跳んだ。 跳んだ瞬間、 地面が「網」になった。

網が少女の足を絡め取ろうとした。 少女は足を振り抜いた。 振り抜いた足が地面の形を変え、 網は砂へ変わり、 砂は少女の体重を支えず、 少女は再び落下した。

落下。 反撃。 変形。 攻撃。 反応。 変形。 攻撃。 反応。 変形。

世界が戦っている。 世界が少女を敵として認識している。

影の少女は、 第四の世界の別の層で戦っていた。

彼女の周囲では、 空が「鎖」になり、 鎖が彼女の手首を縛ろうとした。

影の少女は指を動かした。 指の動きが鎖の形を変え、 鎖は「煙」へ変わり、 煙は彼女の身体をすり抜けた。

だが煙は背後で再び形を持ち、 「刃」へ変わった。

刃が影の少女の背中へ向かって走った。 影の少女は振り返った。 振り返った瞬間、 刃は「光」へ変わり、 光は彼女の視界を焼こうとした。

影の少女は目を閉じた。 閉じた瞬間、 光は「音」へ変わり、 音は彼女の耳を破壊しようとした。

影の少女は叫んだ。 叫びが音の形を変え、 音は「風」へ変わり、 風は彼女の身体を押し戻した。

世界が彼女を殺そうとしている。 世界が彼女の動きを読み、 彼女の反応を試し、 彼女の存在を拒んでいる。

第三の少女は、 第四の世界の中心で戦っていた。

彼女の周囲では、 世界の断片が「生物」になっていた。

床の破片が脚を生やし、 空の破片が翼を生やし、 地平の破片が牙を生やし、 三つの断片が合体し、 巨大な「世界獣」になった。

世界獣は、 第三の少女を見た。

見た瞬間、 世界獣の身体が「世界そのもの」へ変わった。

世界獣の背中が空になり、 世界獣の腹が地平になり、 世界獣の腕が床になり、 世界獣の目が太陽になった。

太陽が第三の少女を照らした。 照らした光が「熱」ではなく「圧力」だった。

圧力が少女の身体を押し潰そうとした。 少女は腕を上げた。 腕を上げた瞬間、 圧力が「重力」へ変わり、 重力が少女の身体を地面へ叩きつけた。

少女は地面を蹴った。 蹴った瞬間、 地面が「波」へ変わり、 波が少女の身体を空へ投げ上げた。

世界獣が吠えた。 吠えた声が「地震」になった。 地震が少女の身体を揺さぶり、 少女の視界を裂いた。

世界が戦っている。 世界が少女たちを敵として認識している。 世界が少女たちを試し、 選び、 拒み、 破壊しようとしている。

少女は叫んだ。

「世界が……  私たちを殺しに来てる……  ここは……  戦場だ……!!」

影の少女は叫んだ。

「世界が敵になるなんて……  そんな世界……  認めない!!」

第三の少女は叫んだ。

「世界は……  私たちを選別している……  誰が“世界の中心”になるか……  試している……!!」

第四の世界は―― 少女たちを殺すために形を変え続けた。

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