深層位相は、世界の外側ではない。
観測者圏で揺らぐのは、現実そのものだけではありません。誰かが見たこと、伝えたこと、保存したこと、表示されたこと、そして意味づけられたこと。その層と層のあいだに、説明しきれない差が残ります。
このページは、深層位相を「答え」として閉じるための設定解説ではありません。 現行の正式公開情報を基準に、読者が物語の中で何を見て、何をまだ見ていないのかを楽しむための読解装置です。小説本文はカクヨムで読み、ここでは読後の視界を広げてください。
DEEP PHASE|深層位相とは何か
深層位相は、単純な怪異の名前でも、万能な原因の名前でもありません。現実が観測され、情報へ変換され、記録され、画面に表示され、誰かの判断になるまでの経路。その途中で、同じもののはずだった複数の層が一致しなくなる状態を、観測者圏は慎重に扱います。
REALITY
起きたこと。まだ誰にも渡っていない。
OBSERVATION
誰かが、条件のもとで見たこと。
RECORD
保存されたもの。保存=真実ではない。
DISPLAY
画面に現れた値や文字。
CLAIM
証拠が許す範囲で言い切れること。
五つの観測規則
類似は同一ではない。
似た記録、似た波形、似た時間があっても、同じ出来事だとは限りません。
相関は原因ではない。
隣り合った値や時刻は、因果の証明になりません。
UNKNOWNは欠損ではない。
まだ埋められていない空白ではなく、現時点で有効な状態です。
HOLDは失敗ではない。
証拠を壊さず、誰かの生活を巻き込まないための判断です。
大きな謎ほど、人間の結果を消してはいけない。
謎が解けなくても、勤務、判断、信頼、帰宅には結果が残ります。
読者のための位相インターフェース
見えた
本文に表示された事実、値、動作を分けて残す。
決められた
人物と組織が、その時点で選んだ行動を見る。
残った
説明からこぼれた体温、関係、沈黙に戻る。
開いたまま
まだ名前を置けないものを、答えに変えない。
次に開く入口
CDPI ARCHIVEで研究所の構造へ進む。観測信号室では、読後に残った違和感を四つのレーンへ分ける。まだ本文を読んでいない方は、カクヨムの全39話から始めてください。